死装束
しにしょうぞく
名詞
標準
burial clothes
文例 · 用例
その都度|死装束として身装を繕ったろう、清い襦袢の紅の袂は、ちらちらと蝶の中に交って、間あれば、おのが肩を打ち、且つ胸のあたりを払っていたが、たちまち顔を顰めて唇を曲げた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
…… お聞き、島へ着くと、元船を乗棄てて、魔国とこゝを覚悟して、死装束に、髪を撫着け、衣類を着換へ、羽織を着て、紐を結んで、てん/″\が一腰づゝ嗜みの脇差をさして上陸つたけれど、飢渇ゑた上、毒に当つて、足腰も立たないものを何うしませう?
— 泉鏡花 『印度更紗』 青空文庫
死装束の晴着に換えて、白布で膝を結え、香まで焚いて、どこから持出したか、女持ちの懐剣、左乳の下を一とえぐり、武士も及ばぬ見事な最期だったそうです。
— 和蘭カルタ 『銭形平次捕物控』 青空文庫
死んだきょうだいの四人は、差配の家で湯灌をし、みんなで死装束をしてやってから、卯兵衛の隣りにある空店に移した。
— 鶯ばか 『赤ひげ診療譚』 青空文庫
広間を見ると―― ずらっと、同じ白と浅黄の死装束が、すずやかにならんでいる。
— 吉川英治 『べんがら炬燵』 青空文庫
時刻が近づくと、城主小三郎は、まだ若い夫人やその乳のみ子までに死装束を着せ、弟の彦之助、その他、一族とともに、広間を死の座として居流れていた。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫
そして、呼ばれるたびに起って行く次の番の浪士が、そこの控え部屋で衣服をぬぎ、与えられた死装束に着更えてゆく世話などしながら、一人一人の最期のあいさつを受けていた。
— 吉川英治 『美しい日本の歴史』 青空文庫
うとうとすると、経帷子に数珠を手にした死装束の母が、朦朧と枕許に現れて……全身にビッショリと、汗をかいてしまいました。
— 橘外男 『仁王門』 青空文庫
作例 · 標準
故人には白無垢の死装束が着せられ、棺に納められた。
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昔は、生前に自分の死装束を用意する人もいたという。
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映画で見た死装束は、意外と簡素なものだった。
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