米国風
べいこくふう
名詞
標準
文例 · 用例
「其処で田園の中央に家がある、構造は極めて粗末だが一見米国風に出来ている、新英洲殖民地時代そのままという風に出来ている、屋根がこう急勾配になって物々しい煙突が横の方に一ツ。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
私が学生々活をしていた頃には、米国風な広々とした札幌の道路のこゝかしこに林檎園があった。
— 有島武郎 『北海道に就いての印象』 青空文庫
あの必要以上に大規模と見える市街市街の設計でも一斑を知ることか出来るが、米国風の大農具を用いて片っ端からあの未開の土地を開いて行こうとした跡は、私の学生時分にさえ所在に窺い知ることが出来た。
— 有島武郎 『北海道に就いての印象』 青空文庫
全体の仕立の好みからいうと米国風であるが、着こなしの感じからいえば中欧あたりの貴族の子弟のようにも思われる。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
新らしい家と云うものが、ちっとも、贅沢な、フリーボラスな気分を醸さず、素朴な、自分等各々の献物によって形造られ、豊かにされた巣、心の棲家と云う落付きを持つ便利と云う点を云えば、米国風のアパートメントは勝れていましょうが、人間の心の要求の何ものかを、どうも殺していると感ぜられます。
— 宮本百合子 『書斎を中心にした家』 青空文庫
折鞄を小脇にかかえた日本服の商人、米国風の背広を着た男達。
— ――ふるき市街の回想―― 『小景』 青空文庫
第一 食パンの製法 食パンにも仏蘭西風や米国風やあるいは英国風というように色々の種類がありますけれども我邦に行われるのは多く英国風です。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
父は二宮流に与えんと欲し、子は米国風に富まんことを欲した。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫