廃刀
はいとう
名詞
標準
文例 · 用例
今、封建の制が廃れ、士族の廃刀令も近々御発布になろうという御時世になって、剣術の稽古をして、なんとなされるのじゃ。
— 菊池寛 『仇討禁止令』 青空文庫
が、この廃藩置県をはじめ、廃刀令、徴兵令その他明治政府の革新政策に対する武士階級の不平不満が、やがて、西南戦争その他の変乱となつて、勃発してゐるわけである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
ちょうど同時に、大阪の鮫皮商が、廃刀令出て鮫皮が塵埃同然の下値となり、やむをえず高価絶佳の鮫皮を酢で煮爛らかして壁を塗る料にして售った事もあり。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
君も今から廃刀と決心して、いよ/\飾りに挟さなければならんと云うなら、小刀でも何でも宜しいと云て、大きに論じた事がある。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
幕府が倒れると私はスグ帰農して、夫れ切り双刀を廃して丸腰になると、塾の中でも段々廃刀者が出来る。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
所がこの廃刀と云う事は中々容易な事でない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
その後、廃藩置県、法律改定、学校設立、新聞発行、商売工業の変化より廃刀・断髪等の件々にいたるまで、その趣を見れば、我が日本を評してこれを新造の一国と云わざるをえず。
— 福沢諭吉 『学者安心論』 青空文庫
すなわち廃藩置県を悦ばざる者なり、法律改定を好まざる者なり、新聞の発行を嫌う者なり、商売工業の変化を悪む者なり、廃刀を怒るものなり、断髪を悲しむ者なり。
— 福沢諭吉 『学者安心論』 青空文庫