防ぎ戦う
ふせぎたたかう
動詞
標準
文例 · 用例
拝郷五左衛門尉取って返し、身命を惜まず防ぎ戦うが、味方は崩れ立ち始めて居る。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
防ぎ戦うことも出来るかもしれない。
— 国枝史郎 『正雪の遺書』 青空文庫
檜垣衆の方は、もうその頃は次第に兵力が増大していたけれども、筑摩方に比べれば三分の一の小勢であったから、そうなると流石にじり/\と追い詰められて浅沼郡の要害へ引き退き、塁を高くし、濠を深くして、防ぎ戦うより外はなかった。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫
「それで御評定はきまったか」「老臣がたは城へたてこもって防ぎ戦うがよろしいという御意見のようでござります。
— 山本周五郎 『死處』 青空文庫
いちど崩れるかと見えながら、また取って返して、沼地や灌木地帯の足場の悪い所に立ちながらも、なおよく防ぎ戦う斎藤勢の粘りづよさには、驚くべきものがあった。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
宮のお伴鬼佐渡、荒土佐、刑部俊秀必死に防ぎ戦ううち次々と討死、一本の矢が宮の脇腹を射抜いた。
— 第四巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
戦い半ばの頃から大きな牡丹雪が降り出して、朔風凛々、次第にこの地方特有な吹雪となりだしていたが、今しも姜維の兵は、その霏々たる雪片と異ならず、みな先を争って、陣門の内へ逃げ入り、防ぎ戦う者もなかった。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫