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杜若

カキツバタ異読 かきつばた
名詞
1
標準
rabbitear iris (Iris laevigata)
文例 · 用例
庭先には杜若の咲いてゐる池があつて、腰元の幽靈はその池の底から浮き出したらしく、髪も着物も酷たらしく濕れてゐた。
お文の魂 半七捕物帳 青空文庫
草雙紙は、かの薄墨草紙で、酷い主人の手討に逢つて、杜若の咲く古池に沈められたお文といふ腰元の魂が、奥方のまへに形をあらはしてその恨みを訴へるといふところで、その幽靈がもの凄く描いてあつた。
お文の魂 半七捕物帳 青空文庫
が、紫の藤より、菖蒲杜若より、鎌倉の町は、水は、其の人の出入、起居にも、ゆかりの色が添ふであらう、と床しがるのみで、まるで以て、然したる容体とは思ひもつかないで居たのに。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
その物語に題は通えど、これは東の銭なしが、一年思いたつよしして、参宮を志し、霞とともに立出でて、いそじあまりを三河国、そのから衣、ささおりの、安弁当の鰯の名に、紫はありながら、杜若には似もつかぬ、三等の赤切符。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
其の四ツの端を柔かに結んだ中から、大輪の杜若の花の覗くも風情で、緋牡丹も、白百合も、透きつる色を競うて映る。
泉鏡太郎 艶書 青空文庫
掛稻の香暖かう、蕪に早き初霜溶けて、細流に又咲く杜若
泉鏡太郎 五月より 青空文庫
杜若を一年植たが、あの紫のおいらんは、素人手の明り取ぐらゐな處では次の年は咲かうとしない。
泉鏡太郎 番茶話 青空文庫
頼むは少き船頭衆とて、さみしく手をはなち給ひしが、早や其の姿へだたりて、殘の杜若裳に白く、蘆のそよぎ羅の胸に通ふと、星の影に見るまゝに、兒は池のたゞ中に、母を呼びて、わツと泣きぬ。
泉鏡太郎 婦人十一題 青空文庫
作例 · 標準
池のほとりに咲く杜若が、水面に美しい影を映している。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
庭園の小道を進むと、見事な杜若の群生があった。
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五月になると、あちこちの庭で杜若が紫色の花を咲かせる。
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