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釈氏

しゃくし
名詞
1
標準
文例 · 用例
一切の河川が海に入ればただ是れ海なるが如く、一切の氏族が釈門に入れば皆釈氏である。
幸田露伴 連環記 青空文庫
人を殺して泣かざる者 一蟻螻を害す、なほ釈氏は憐れみに堪えざりし、一人を殺す、如何ばかりの罪に当らむ。
北村透谷 想断々(1) 青空文庫
釈氏も力を籠めて女人を罵り、沙翁も往々女人に関して慊らぬ語気を吐けり。
北村透谷 厭世詩家と女性 青空文庫
此に至つて釈氏をして惑哉肉眼吾今観之、従頭至足無一好也と罵り、又た、其内甚臭穢、外為厳飾容、加又含毒蟄劇如蛇与竜と叫び、更に又た、婦人非常友、如燈焔不停、彼則是常怨猶如画石文云々等の語を発せしめ、東洋の厭世教をして長く女性を冷遇するの積弊を起さしめたり。
北村透谷 厭世詩家と女性 青空文庫
何をか調実の物と言ふ、マホメット説けり、釈氏説けり、真如と呼び、真理と称へ、東西の哲学者が説明を試みて止ざる者即ち是なり。
北村透谷 最後の勝利者は誰ぞ 青空文庫
(『帰正漫録』に曰く、「覚は昏にして夢は霊、生は正にして死は神、造物の人をして死を謹ましむるゆえんなり」と)異端弁正曰、釈氏又謂、死而精魂不散、復借父精母血以生其形体、如此則父母之名皆仮托之具以啓天下後世不慈不孝之心、其忍心害理之言、亦何謬妄哉。
井上円了 通俗講義 霊魂不滅論 青空文庫
(『異端弁正』に曰く、「釈氏またいう、『死して精魂散ぜず、また父精母血を借りて、もってその形体を生ず』と。
井上円了 通俗講義 霊魂不滅論 青空文庫
大正十二年の秋東京の半を灰にした震災の惨状と、また昭和以降の世態人情とは、わたくしのような東京に生れたものの心に、釈氏のいわゆる諸行無常の感を抱かせるに力のあった事は決して僅少ではない。
永井荷風 西瓜 青空文庫