蜀錦
しょっきん
名詞
標準
type of brocade
文例 · 用例
雲の峯の天にいかめしくて、磧礫も火炎を噴くかと見ゆる夏の日、よろづの草なども弱り萎るゝ折柄、此花の紫雲行きまどひ蜀錦碎け散れるが如くに咲き誇りたる、梅桜とはまた異るおもむきあり。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
ここは四方の壁に造付けたる白石の棚に、代々の君が美術に志ありてあつめたまひぬる国々のおほ花瓶、かぞふる指いとなきまで並べたるが、乳の如く白き、琉璃の如く碧き、さては五色まばゆき蜀錦のいろなるなど、蔭になりたる壁より浮きいでて美はし。
— 森鴎外 『文づかひ』 青空文庫
ここは四方の壁に造りつけたる白石の棚に、代々の君が美術に志ありてあつめたまいぬる国々のおお花瓶、かぞうる指いとなきまで並べたるが、乳のごとく白き、琉璃のごとく碧き、さては五色まばゆき蜀錦のいろなるなど、蔭になりたる壁より浮きいでて美わし。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
そのそばから弟子は蜀錦の半被を着せかけ、手桶の神水を柄杓に汲んで任原の手に渡す。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
がぼ、がぼ……と二タ口三口うがいして、あとの一ト口をがぶりと飲みほした任原は、社廟の奥の灯へむかって一礼するやいな、ばっと蜀錦の半どてらをかなぐり捨てて、「いで、ござらっせい!
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
そして、「酒を与えよ」と、酒肴を出して慰め、さらに、「これはわが成都で産する蜀錦の戦袍である。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫
作例 · 標準
中国の蜀の地方で織られた蜀錦は、その美しさから古くから珍重されてきた。
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博物館には、鮮やかな色彩で彩られた見事な蜀錦の帯が展示されていた。
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彼女が身につけていた着物は、繊細な蜀錦の文様が特徴的だった。
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