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席捲

せっけん
名詞
1
標準
文例 · 用例
お前はそれ等の血と肉とを、バケット・コンベヤーで、運び上げ、啜り啖い、轢殺車は地響き立てながら地上を席捲する。
葉山嘉樹 牢獄の半日 青空文庫
お秀の家も昔は百瀬家の家臣筋で、天文の時分に北条氏康が関東|席捲の際には上杉方に味方した百瀬の主人と共に大師河原に立籠って戦ったことなどあると言い伝えられていた。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
六百台余の重爆撃機が天地を震撼させて進軍する様は世界を席捲するが如く感じました。
岡本かの子 母と娘 青空文庫
古より東国には未だ曾て無い大動揺が火の如くに起つて、瞬く間に無位無官の相馬小次郎が下総常陸上野下野を席捲したのだから、感じ易い人の心が激動して、発狂状態になり、斯様なことを口走つたかとも思はれる。
幸田露伴 平将門 青空文庫
市場の開放によってIBMに市場を席捲されることを恐れた通産省は、業界の再編成によってこれに備えようとした。
富田倫生 青空のリスタート 青空文庫
と云うのが、一種の透視的な驚異を帯びてきて、それから村里から村里の間を伝わり、やがて江戸までも席捲してしまったというのが、そもそもの始まりである。
小栗虫太郎 白蟻 青空文庫
勅命を奉じて天下を席捲せんとする其の面目が躍如として居る。
菊池寛 小田原陣 青空文庫
全欧洲を席捲したる巨人のために恐るゝ所となりき。
石川啄木 閑天地 青空文庫