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締め木

しめぎ
名詞
1
標準
文例 · 用例
魂を締め木にかけてその油でもしぼりあげるようなもだえの中にやむにやまれぬ執着を見いだしてわれながら驚くばかりだった。
有島武郎 或る女 青空文庫
またもひどい疼痛が襲い始めた、葉子は神の締め木にかけられて、自分のからだが見る見るやせて行くのを自分ながら感じた。
有島武郎 或る女 青空文庫
だから締め木にかけられたのだ!
国枝史郎 怪しの館 青空文庫
しかも、一そうそれを確かめるためだろう、ほとんど一語ごとに、二人の手をぐいぐいと、締め木にでもかけるように、痛いほど握りしめた。
フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 罪と罰 青空文庫
そして船底が竜骨台に坐るせつな、全員で石段側のツチの根本に分れて立ち、二人ずつ向い合って、大きなハンマーで一せいに欅板の締め木を打込む。
――四半自叙伝―― 忘れ残りの記 青空文庫
終るとすぐ、一枚の締め木を持ち、片手には重いハンマーをさげた工員が、石段側からツチの上を猿走りに渡ってゆき、船腹とツチとの間隙に、その締め木を打込んで帰って来る。
――四半自叙伝―― 忘れ残りの記 青空文庫
剰余生産の未顕現の程度の濃さ、すなはち数重の間接的な社会の搾め木の強さの、数次元的なまでの深刻な表現は、同時にいかに内攻的な人間の人間に対する掠取の甚しかったかを物語っているのである。
槇村浩 華厳経と法華経 青空文庫
どんなに自分が世間のために尽しても、世間が冷然とそっぽをむいているばかりか馬鹿にされるようなことになれば、必ず不平が起きる」 父はそこまで杞憂してくれるのかと、正造は胸を搾め木にかけられる思いだった。
大鹿卓 渡良瀬川 青空文庫