観ずる
かんずる
動詞-ずる変動詞-他動詞
標準
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文例 · 用例
実際近頃の私は時々たゞの無として自分の過去を観ずる事がしば/\ある。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
九相は死人の変化道程を説いたもので、膨張相、青相、散相、骨相、土相をいうので、何も如何に喪を緩うしたとて、九相を観ずるまで長く葬らずに居たのでは無い、大納言の「口を吸ひたりけるに」の方が遥かに好い文である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
これを運命という狭い眼界から諸行無常と観ずるなら、その諸行無常にこそ次に向けた運命への勇歩|驀進の力点があるのでもございましょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
人体を宇宙と観ずるという漢法医の道は術でなくてやはり道であるのだろう。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
われも亦た元禄文学に対して常に遺憾を抱く者なれど、彼をもつて始めて我邦に挙げられたる平民の声なりと観ずる時に、余は無量の悦喜をもつて、彼等に対するの情あり。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
観は何処までも観なり、然れども此の塲合に於ては観の中に知の意味あるなり、即ち、観の終は知に落つるなり、而して観の始も亦た知に出るなり、人間の内部の生命を観ずるは、其の百般の表顕を観ずる所以にして、霊知霊覚と観察との相離れざるは、之を以てなり。
— 北村透谷 『内部生命論』 青空文庫
我は如何に禅僧の如くに悟つてのけんと試むるとも、我が心宮を観ずること甚深なればなるほど、我は到底悟つてのけること能はざるを知る、風流の道も我を誘惑する事こそあれ、我をして心魂を委ねて、趣味と称する魔力に妖魅せらるゝに甘んぜしめず。
— 北村透谷 『我牢獄』 青空文庫
奇しきかな、我は吾天地を牢獄と観ずると共に、我が霊魂の半塊を牢獄の外に置くが如き心地することあり。
— 北村透谷 『我牢獄』 青空文庫
作例 · 標準
庭園の景色をゆっくりと観ずる。
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彼は、物事を多角的に観ずる習慣がある。
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美術館で、一枚の絵をじっと観ずる時間が好きだ。
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