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済論

せいろん
名詞
1
標準
文例 · 用例
ゲーテのライネケフックスの訳本を読んで聞かせてくれたり、十歳未満の自分にミルの経済論、ルソーの民約論を教授してくれるという予告だけでもしてくれた楠さんは、たしかにその時代の新人であり、少なくも自分にとっては、来るべき「約束の国」の先触れをする天使の役をつとめてくれたように思われる。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
しかし読物には事を欠かなくてマクスウェルの電磁気論(一八六五)や、マクスウェル及びヘルムホルツの色の研究、それからストークスやウィリアム・タムソンの主要な論文を読み、傍らまたミルの論理学や経済論を読んでいた。
寺田寅彦 レーリー卿(Lord Rayleigh) 青空文庫
五百は漢訳和訳の洋説を読んで慊ぬので、とうとう保にスペルリングを教えてもらい、ほどなくウィルソンの読本に移り、一年ばかり立つうちに、パアレエの『万国史』、カッケンボスの『米国史』、ホオセット夫人の『経済論』等をぽつぽつ読むようになった。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
経済策とか、ダグラスの経済論とか、ロシアの新経済論とか――そうした、直に、金儲けにならぬ論に対しては、何の興味も、もっていないが、これが、大阪町人をして、中富豪たらしめたと同時に三井、三菱になり得ない原因である。
直木三十五 大阪を歩く 青空文庫
百人に一人位|真摯なものもあるかも知れないが、大抵は卒業すると直ぐ気障な扮装をして新聞受売の経済論や株屋の口吻をしたがる。
内田魯庵 青年実業家 青空文庫
このごろ亀井貫一郎氏の『ナチス国防経済論』という書物を読んで非常に心を打たれました。
石原莞爾 最終戦争論 青空文庫
私は学校の講義のように、今年もまた同じ事をここに繰り返したくはないけれども、ただいかんせん這個の一論は、私の経済論の体系の一部を成すもので、これに触れずして論を進むるは事すこぶる困難なるを覚ゆるがままに、しばらく読者の寛恕を請うて再び同一の論を繰り返す。
河上肇 貧乏物語 青空文庫
水一滴もむだにしてはならぬという這般の消息になると、もはや経済論の外に出た話で、本来はこの物語の中に採録すべき記事ではないのであるが、私は事のついでに峨山和尚のお師匠に当たる滴水和尚の逸話をもここに簡単にしるしておこうと思う。
河上肇 貧乏物語 青空文庫