白玉椿
しらたまつばき異読 シラタマツバキ
名詞
標準
white-flowered camellia (Camellia japonica var.)
文例 · 用例
多一が屏風の外に居て、床の柱の、釣籠の、白玉椿の葉の艶より、ぼんやりとした素袍で立った。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
襖をどんと突明けると、床の間の白玉椿、怪しき明星のごとき別天地に、こは思いも掛けず、二人の姿は、綾の帳にも蔽われず、指貫やなど、烏帽子の紐も解かないで、屏風の外に、美津は多一の膝に俯し、多一は美津の背に額を附けて、五人囃子の雛二個、袖を合せたようであった。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
鶸の嘴がちょっと触っても微な菫色の痣になりそうな白玉椿の清らかに優しい片頬を、水紅色の絹|半※でおさえたが、且は桔梗紫に雁金を銀で刺繍した半襟で、妙齢の髪の艶に月の影の冴えを見せ、うつむき加減の頤の雪。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
(「高砂の尾上に立てる白玉椿、それもがと、ましもがと、今朝咲いたる初花に逢はましものを云々」という歌詞である)源氏は服を一枚脱いで与えた。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
洗ひあげたる汝が體、白玉椿白き肌。
— 正岡子規 『花枕』 青空文庫
十六 伯母さんは「木の実どち」をして遊ばせるといつて白玉椿の実を落してくれたが眼が悪いのと力がないのとで狙ひをはづして枝葉ばかり叩き落した。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
作例 · 標準
冬の寒空の下、白玉椿の白い花が美しく咲いていた。
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茶道の先生の庭には、見事な白玉椿があった。
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白玉椿の花びらは、まるで絹のように滑らかだ。
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