氏姓
しせい
名詞
標準
文例 · 用例
天皇は日本じゅうの多くの部族の中で、めいめいいいかげんなかってな姓を名のっているものが多いのをお嘆きになり、大和のある村へ玖訂瓮といって、にえ湯のたぎっているかまをおすえになって、日本じゅうのすべての氏姓を正しくお定めになりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
甘橿の丘のことのまかとの崎で、氏姓の正偽を糺した事実(允恭紀)は、つぎに神秘の呪言的威力を考へて居たからである。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
さういふので皆何か其の時一藝一能あつて、そして何か怪しい系圖でも持つて來ると日本で立派な氏姓に取立てられた。
— 内藤湖南 『近畿地方に於ける神社』 青空文庫
七 東人と氏姓 東国武士として後世にまで武勇を賞賛せらるる東人は、多くは源・平・藤・橘等名家右族の姓を称す。
— 喜田貞吉 『武士を夷ということの考』 青空文庫
既に允恭天皇の御代において、甘檮の岡に盟神探湯して氏姓の詐偽を正す必要があったのである。
— 系図の仮托と民族の改良 『炭焼長者譚』 青空文庫
そうしてその間には増刊的に、氏姓系譜とか官職名簿といったものも開板した。
— 山本周五郎 『長屋天一坊』 青空文庫
それと共に、信長は、「さらに、そち達に、栄光を加えてやろう」 と、昔から鎮西に名高い名族の氏姓をゆるして、臣下のそれぞれに名のらせた。
— 第五分冊 『新書太閤記』 青空文庫
〔八十伴の緒の氏姓〕 天皇初め天つ日繼知らしめさむとせし時に、辭びまして、詔りたまひしく「我は長き病しあれば、日繼をえ知らさじ」と詔りたまひき。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫