朝飯
あさめし異読 あさはん
名詞多音語頻度ランク #26126 · 青空 1310 例
標準
breakfast
文例 · 用例
朝飯の膳に向つた時、女中がさりげない風でたづねた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
よもすがら音なき雨や種俵うぐひすや家内|揃ふて飯時分 春の日の遅い朝飯。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
水鳥や朝飯早き小家がち 川沿いの町によく見る景趣である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
急いで朝飯かき込み岡崎氏と停車場に馳けつくれば用捨気もなき汽車進行を始めて吐き出す煙の音乗り遅れし吾等を嘲るがごとし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
朝飯の時勘定をこしらえるようにと竹さんに云い付ける。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
これをぼつぼつ切にして、麩と一緒に、味噌汁にして、朝飯を済す。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
晃平が、先刻、未だ日の暮れないうち、朝飯の菜にとて、山款冬数十茎を折って来たのを、みんなして、退屈|凌ぎに、繊維を抜いては、鍋へ投げ入れる。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
朝飯が炊けると、嘉代吉はお初穂を取って押しいただいた、山の神さまへ捧げるのだという、私も人夫も、それを四、五粒ずつ分けてもらって、同じように押し頂いて喰べた、奥穂高はと見ると、もういつの間にか、霧がかかった、きょうもまた雨の糸で縫いこめられる象徴のように。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫