年始状
ねんしじょう
名詞
標準
New Year's card
文例 · 用例
銀子はまだ赤ん坊の顔も見ず、母の妊娠していたことすら知らずにいたのだったが、なるほどそう言えば正月に受け取った時ちゃんの年始状の端に、また妹が一人|殖えました、どうして家には男の子が出来ないんでしょうなどと書いてあったが、余所事のような気持で、嬉しくも悲しくもなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
麹町にも、とんとごぶさただそうだし、私のところへなんか、年始状だって寄こしゃしない。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
第一誤解されてもつまらないし、人によっては同性愛なんてけちをつけまいものでもなし――結婚したら年始状以外に私へ文通するでは無いと、結婚前にあれほどくどく言ったじゃないか。
— 岡本かの子 『健康三題』 青空文庫
年始状を無暗に澤山出したりするのに比べると、君等のは蓋し葉書利用法の上乘なるものだね。
— 堺利彦 『ハガキ運動』 青空文庫
A だつて君、若しか國民の多數が年始状を出す樣な氣になつて見たまへ。
— 堺利彦 『ハガキ運動』 青空文庫
只つた十八|萬五千七百九十九|枚の年始状が大隈邸に運びこまれてさへ新聞種になるんだもの。
— 堺利彦 『ハガキ運動』 青空文庫
この正月もらつた年始状の端にも、その後どうしてゐるか、たまには遊びに來るやうに、とは書いてあつたが、縣史のことについては何もなかつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
話の起りは、この一|月の年始状からの事で、春早々氏の玄関に投げ込まれた数多い年始状のなかに「榊原|政職」といふ人から寄こした一枚の葉書があつた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
友人から届いた年始状を見て、懐かしい気持ちになった。
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毎年、手書きの年始状を送ることを心がけている。
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年始状のデザインを選ぶのも、年末の楽しみの一つだ。
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