あやかり者
あやかりもの
名詞
標準
enviably fortunate person
文例 · 用例
そのお友達こそ、ずいぶんのあやかり者だと思います。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
身がかたまって、生命がけの願が叶って、容子の可い男を持った、お蔦はあやかりものだって、そう云ってね、お母さんがお墓の中から、貴方によろしく申しましたよ。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
「いや、これも、あやかりもの。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
斎藤「実に君はあやかりものだ。
— 三宅花圃 『藪の鶯』 青空文庫
江戸市中の女子どもから嫉まれる、そのあやかりものは何処の誰れじゃ」 と片里が言うのに呉羽之介は答えて、「何処の姫でも廓の大夫でもございませぬ。
— 三上於兎吉 『艶容万年若衆』 青空文庫
すで人からのあやかりものである。
— 折口信夫 『若水の話』 青空文庫
たとへば、潦水に影やどす、お月様踏んだればとて、こんな心地はせまいものと、歎く我が身の不運さは、これに限りて、あやかりものとも思はれる、妙な心地もそれは昨日までの事。
— 清水紫琴 『したゆく水』 青空文庫
あそこはあやかりもの、御来会も、遅なはる筈の事。
— 清水紫琴 『したゆく水』 青空文庫
作例 · 標準
その彼女はあやかり者であることに気づかなかった。
社会的地位を求めるあやかり者は多い。
文学ではあやかり者が主人公として描かれることがある。
心理学はあやかり者の心理メカニズムを研究している。