洗滌
せんでき異読 せんじょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
washing
文例 · 用例
それからまた、胃の洗滌をすると言って長いゴム管を咽喉から無理に押し込まれたとき、鼻汁といっしょにたわいなくこぼれる涙に至っては真に沙汰の限りである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
浪は水晶の柱のごとく、倒にほとばしって、今つッ立った廉平の頭上を飛んで、空ざまに攀ずること十丈、親仁の手許の磨ぎ汁を一洗滌、白き牡丹の散るごとく、巌角に飜って、海面へざっと引く。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
兄さんは僕の変に性の抜けたようなニヒリスチックなところが、鬱屈した性質を洗滌されるようで好きだったのだな」「そう云いました。
— 岡本かの子 『高原の太陽』 青空文庫
ちょっと労働でもして血液中の水素イオン濃度がわずかに一億分一だけ増すとすぐ呼吸が忙しくなって血液中の炭酸ガスを洗滌させる。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
むごたらしい人間の私は、三毛がこの防腐剤にまみれた足と子猫で家じゅうの畳をよごしあるく事に何よりも当惑したので、すぐに三毛をかかえて風呂場にはいって石鹸で洗滌を始めたが、このねばねばした油が密生した毛の中に滲透したのはなかなか容易にはとれそうもなかった。
— 寺田寅彦 『子猫』 青空文庫
源は若い男の幽霊ではあるまいかと驚ろいた、若い土工夫は確に猫イラズを嚥みはした、然し彼は次いで渓流の過の中で、鱈腹水をのんだのであつた、そのために却つて腸のなかを洗滌したことになり、岸に流れついて助かつたのだといふ、源はふんと首を傾しげ成程と合点した。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
狭い川に板をかけて、洗滌した糸をせつせと男が絞つてゐた。
— 田山録弥 『百日紅』 青空文庫
産婆は看護婦から仕上げた人だつたので、毎日洗滌のために通つて來ては、熱度表に鉛筆を入れてその高く低くなるのに面をくもらした。
— 水野仙子 『四十餘日』 青空文庫
作例 · 標準
手術器具は、感染を防ぐために徹底的に洗滌する必要がある。
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この洗剤は、頑固な汚れもきれいに洗滌できます。
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過去の過ちを洗い流し、新しい人生を歩む決意を固めた。
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