斗拱
ときょう
名詞
標準
文例 · 用例
その間にはなお斗拱や勾欄の細やかな力の錯綜と調和とが、交響の大きい波のうねりの間の濃淡の多いささやかなメロディーのように、人の心のすみずみまでも響きわたるのである。
— 和辻哲郎 『偶像崇拝の心理』 青空文庫
各層の勾欄や斗拱もおのおの五通りに違う。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
その軒や勾欄や斗拱がまた相互間に距離を異にしている。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
軒ばかりでなく勾欄も斗拱もことごとく速度が違う。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
屋根と屋根との間には、勾欄の灰色や壁の白色や柱・斗拱の類の丹色や雲形肘木の黄色などがはさまっている。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫
すなわち斗拱の組み方が複雑になっているところは丹色が濃く残り、柱の下部に至るほど薄く鈍くはげて行くのである。
— 和辻哲郎 『古寺巡礼』 青空文庫