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就封

しゅうふう
名詞
1
標準
文例 · 用例
また本年四月、我輩の故郷なる伊予の宇和島にて、旧藩主伊達家の就封三百年記念として、藩祖を祀った鶴島神社の大祭が行われたが、その時旧城の天主閣において、伊達家の重器展覧会が開かれた。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
秋元家は譜代の大名として、たびたび転封の経験を有し、この山形では明和四年に武州川越から移ってより、弘化二年上州館林に転じて、水野越前守と入れ交るまで、わずか八十年にも足らぬほどの就封に過ぎなかったが、その間にも菩提寺として、ここに泰安寺を造営したのであった。
喜田貞吉 春雪の出羽路の三日 青空文庫
そのころ佐和山へは井伊直政という大将が新しい領主として就封して来た。
山本周五郎 蜆谷 青空文庫
……佐和山へ着いたのは日ぐれ前である、城は石田氏滅亡のとき炎上し、城下もほとんど焼き払われたが、井伊直政が就封してから仮城が築かれ、町家もどしどし建てられて、二年まえに劣らないにぎわいをみせていた。
山本周五郎 蜆谷 青空文庫
亡き秀宗が就封するとき、祖父政宗から選ばれて来た十五人の老職と、五十七騎衆の人々が居並んでいる広間で、式は朝の八時から午近くまで掛った、午後は賜宴であったが、宗利は長く席にいないで去り、朽木大学と二人だけで庭へ出ていった。
山本周五郎 松風の門 青空文庫
先代秀宗が就封して以来、万治元年に吉田領を分地して七万石になったままあたらしく開墾された田地が相当多いにも拘わらず、それらの調査が出来ていなかった。
山本周五郎 松風の門 青空文庫