御承知
ごしょうち
名詞
標準
文例 · 用例
ところが『延喜式』というものは、御承知の通り、もと『貞観式』というものがあってそれに改修を加えたもので、『貞観式』はまた『弘仁式』に基づいて出来たものであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
言葉が如何に現実にとつてまどろつこしいものであるかは、諸君も先刻御承知であらうし、恐らく諸君が考へてゐられる以上にそれは事実だ。
— 中原中也 『深夜の峠にて』 青空文庫
四尺上に往きましたけれども御承知の通り、水は高うございますから、やはり竜吐水のように向こうの方によく落ちるのです。
— 内村鑑三 『後世への最大遺物』 青空文庫
それからの事は、あなたも、よく御承知の筈でございます。
— 太宰治 『きりぎりす』 青空文庫
ハムレットさまは、とても頭がいいから、僕の言おうとしている事は、言わないさきから御承知になっています。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
(野中) 御承知のように、僕のところは貧乏です。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
御嶽山を少し進んだ一ツ橋|通を右に見る辺りで、この街鉄は、これから御承知のごとく東明館前を通って両国へ行くのである。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
この事は、酒井先生も御承知で、内証で飯田町の二階で、直々に、お蔦に逢って下すって、その志の殊勝なのに、つくづく頷いて、手ずから、小遣など、いろいろ心着があった、と云う。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫