零し
こぼし
名詞頻度ランク #37358 · 青空 0 例
標準
waste-water container (tea ceremony)
文例 · 用例
枡と枡との境の板よりもウンと受け板が手前に出してさへあれば零しはしまいといふ校長の意見通りにその受け板は取附けられた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
翁は意識にこれを認めると、ぽたりぽたりと涙を零した。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
どうも姉弟ながらうち解けにくい」 と零した。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
腰だけの水泳着の浅いひだから綺麗な砂をほろほろ零しながらいい体格の少年の姿で歩き出した。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
「おまえが、もしもの事をしたら、お母さんは生きちゃいませんよ」 少年の皆三を前にしておふみは、こういって涙をぽろぽろ零した。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
「ここは新嘉坡の銀座、ハイ・ストリートといいます」 と社長にいわれて、二つ三つの店先に寄り衣裳の流行の様子を見たり、月光石の粒を手に掬って、水のようにさらさら零しながらも、それは単なる女の習性で、心は外に漠然としたことを考えていた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
若い経営主は、努めて何気なくいうのだが、娘は堪まらなそうに、涙をぽたぽたと零して、急いでハンケチを出した。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
すると堺屋の妻は、木下の母親には、今まで決して見せなかった涙を、死の真近になった顔にぽろぽろと零して、「なるほど考えてみると、今までは私が悪かった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
作例 · 標準
茶道では、茶碗を清めた湯を零しに捨てる。
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「この零し、趣のあるデザインだね。どこの焼き物だろう?」
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新しい零しを買い求めに、彼は陶器市へと足を運んだ。
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