端々
はしばし
名詞頻度ランク #37070 · 青空 166 例
標準
odds and ends
文例 · 用例
畠の、端々に、点々と一と株ずつ植えられた食わずの貝のような蚕豆の花が群がって咲きかけていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
二時間のち、同じところで二十枚のばいきんだらけのくしゃくしゃ汚き紙片、できるだけむぞうさに手交して、宅のサラリイ前借りしたのよ、と小さく笑った萱野さんの、にっくき嘘、そんな端々にまで、私の燃ゆる瞳の火を消そうと警戒の伏線、私はそれを悲しく思った。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
ただ立去りぎわに名残惜しくてや、両手もて輪をつくり、抱くように胸のあたりまで火の上にかざしつ、眼しばだたきてありしが、いざとばかり腰うちのばし、二足三足ゆかんとして立ちかえれり、燃えのこりたる木の端々を掻集めて火に加えつ、勢いよく燃え上がるを見て心地よげにうち笑みぬ。
— 国木田独歩 『たき火』 青空文庫
されどかれも年若き男なり、時にはわが語る言葉の端々に喚びさまされて旧歓の哀情に堪えやらず、貴嬢がこの姿をかき消すこともあれど、要するに哀れの少女よとかこつ言葉は地震の夜の二郎にはあらず、燃ゆる恋はいつしか静かなる憐みと変われり。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
夢路を歩む心地で古い記憶の端々をたどりはじめた。
— 国木田独歩 『河霧』 青空文庫
この美しい女は、その膚、その簪、その指環の玉も、とする端々|透通って色に出る、心の影がほのめくらしい。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
隣の部屋でかわされている会話の端々に耳を傾けただけで、もう鶴雄に何もかも明瞭だったのだ。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
自然の無関心な心、秋の透徹した気、午後三時頃の温かい光線が衰弱した神経の端々まで沁みわたって、最う社会もない、家庭もない――自分自身さえもなくなろうとする。
— 種田山頭火 『夜長ノート』 青空文庫
作例 · 標準
机の引き出しには、古い写真や手紙など、様々な端々(はしばし)がしまわれていた。
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この店では、アンティークの家具から日用品の端々(はしばし)まで、幅広い品揃えがある。
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大掃除の際に見つかった端々(はしばし)の品々を整理するのが大変だった。
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