幻辞.com

猿々

猿々
名詞
1
標準
文例 · 用例
猿ニ似テ非ナル猿面冠者ハオノガ立身出世ノタメニハ、主人ヨリ猿々ト呼ビ捨テラレルモ、ヘイヘイト追従笑ヒナド泛ベタルハ、即チ羞恥ヲ知ラザル者ト言フガ如シ。
織田作之助 猿飛佐助 青空文庫
忽ち後の方で猿々と呶鳴るものがあつたので振りかへると一行のうちの三四人が立ちどまつて梢を仰いで居る。
長塚節 鉛筆日抄 青空文庫
たとい猿がこの席にいようとも、我々は表裏なく彼を猿々と呼び得る人間なんだから。
夏目漱石 明暗 青空文庫
猿々と、憎悪して呼んでいるように聞えたが、筑阿弥は何も、日吉がそう憎いわけでもなかった。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫
」「ここの主人は、おらをこき使ってばかりいるし、ここの奉公人は、おらを猿々と虐めてばかりいるから、おじさんみたいな野武士になって、仕返ししてやりたいんだ」「よし。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫
猿々と呼んではいるが、愛している証拠であった。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫
だから日吉は、きょうのお客の人数には驚かなかったが、これから半年もいることだったら、随分また猿々と追い使われて、眼をまわすことだろうと思いやられた。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫
――それでいて、お奥向や殿には、猿々と、至って気受けがよい。
第一分冊 新書太閤記 青空文庫