顔夫
かおおっと
名詞
標準
文例 · 用例
涙の絶え間もないほど夕顔夫人を恋しがって娘たちの泣くのを、「船の旅は縁起を祝って行かなければならないのだから」 とも親たちは小言を言った。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
金の岬を過ぎても「千早振る金の御崎を過ぐれどもわれは忘れずしがのすめ神」という歌のように夕顔夫人を忘れることができずに娘たちは恋しがった。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
あてきと言って、夕顔夫人の使っていた童女は兵部の君という女房になっていて、この女たちが付き添って、夜に家を出て船に乗った。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
昔の夕顔夫人に、下の女房ではあったが、長く使われていて、あの五条の隠れ家にまでも来ていた女であることがわかった右近は、夢のような気がした。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
それよりもほんとうのお父様の大臣へお知らせする方法を考えてください」 とおとどが言うのを聞いて、右近ははじめて夕顔夫人を愛して、死の床に泣いた人の源氏であったことを話した。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫
母の夕顔夫人はただ若々しくおおような柔らかい感じの豊かな女性というにすぎなかった。
— 玉鬘 『源氏物語』 青空文庫