蟻道
ぎどう
名詞
標準
文例 · 用例
さらに蟻、蜂等のごときいわゆる社会的昆虫の行為を見ると、「蟻道」または「蜂道」の進んでいることは実に驚くべきほどで、働き蟻や働き蜂が終日休まず骨を折って働いていることは、一として他を利するためならざるはない。
— 丘浅次郎 『人道の正体』 青空文庫
現に万物の霊なる人間社会では人道の行なわれることの微々たるに反し、小さい昆虫なる蟻や蜂の社会には蟻道、蜂道がほとんど理想的に行なわれているが、これはなぜかというに、全く団体間に自然淘汰の行なわれることの多少に基づくことである。
— 丘浅次郎 『人道の正体』 青空文庫
されば公平に比較してみると、今日の人道なるものは猿道とは伯仲の間で、蟻道、蜂道等に比すればはるかに低い程度に位するものと言わねばならぬ。
— 丘浅次郎 『人道の正体』 青空文庫
蟻、蜂の類が生まれながら自然になすことが、ことごとく蟻道、蜂道にかなっているのは、長い間自然淘汰の行なわれた結果であるゆえ、今日人間がこれを望んだとて一足飛びに達しえられるわけのものではない。
— 丘浅次郎 『人道の正体』 青空文庫
そして一つの突破口をそこに見ると、谷にみちていたほかの軍勢もぞくぞく地下の蟻道をつづいて行った。
— 千早帖 『私本太平記』 青空文庫