耘
耘
名詞
標準
文例 · 用例
が、再び思うに、むやみと得物を振廻しては、馴れない事なり、耕耘の武器で、文金に怪我をさせそうで危かしい。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
克勤曰く、民今|耕耘暇あらず、何ぞ又|畚※に堪えんと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
播種耕耘の事を學ぶとしても、經營建築の事を學ぶとしても、操舟航海の事を學ぶとしても、軍旅行陣の事を學ぶとしても、畫を學ぶとしても、書を學ぶとしても、着手の處、着手の處と逼り詰めて學ぶので無くては、百日過ぎてもまだ講堂の内に入らぬので有る、一年經つても實踐の域に進まぬので有る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
然れば其は雜草を棄てて菜蔬にせねばならぬと信ずるのであるから、第一に先づ新にせねばならぬ舊いもの、即ち雜草を根きり葉きり、耘り去つて仕舞はねばならぬものである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
雜草を耘り去つて仕舞はねば、新しく菜蔬は播き付けられぬのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
二者共に耘り去つて仕舞へば、健康體の精力は自然と得られるのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
かゝる自然の有樣は、一切の人の認め識つて居るところで、そして自然の情勢を利用して、春は播種して之を生ぜしめ、夏は耕耘糞培して、其の長育を助け、秋は刈穫して、其の功を收めるのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
農業者に於いてもその通りで、従業員に対し肥料商に対し種苗供給者に対し、常に福を分かとうとする温な感情を持つ時は、従業員の耕耘も懇切丁寧になるからその農事は十分に出来、肥料商も粗悪な品質のものを供給しないからその効果は十分に挙がり、種苗供給者も良好な種子や苗を供給するから収穫も多くなる道理である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫