仏罰
ぶつばち異読 ぶつばつ
名詞
標準
punishment by Buddha
文例 · 用例
手前はあまりな婆さんの仕打を見てまして、仏罰を恐れないのか、なんと云う後生の悪いことをする婆さんだ、と、怒るよりは、空恐ろしい思いをしましたところで、婆さんの頭は突き戻されるようにお駕籠の中から出るとともにその体は背後へよろよろとなりました。
— 田中貢太郎 『尼になった老婆』 青空文庫
善因善果、悪因悪果、悔い改めよの、心を入れ換えよの、やれ神罰の、仏罰の、天の怒り地の祟り、親罰、子罰、嬶罰のと、四方八方からの威し文句の宣伝ビラが昔から到る処ふり撒かれておりますが、近頃の人間は頓と相手にしなくなりました。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
百日のあいだは我が姿を人にみせるなというお告げにそむいて、みだりに奥をうかがう時は、仏罰によって眼が潰れるか、気が狂うか、どんなわざわいを蒙らないとも限らない。
— 蝶合戦 『半七捕物帳』 青空文庫
おまえ方はおそろしい禍いを避けるために、護摩を焚き、祈祷を行なっていながら、却って仏罰を蒙るようなことを仕出かして、どうする積りか。
— 蝶合戦 『半七捕物帳』 青空文庫
それが幸いに図にあたりまして、三、四年のあいだはなかなかの繁昌で、賽銭そのほか収入もござりました」「その延光という役僧はどうしました」「あるいは仏罰でもござりましょうか。
— 地蔵は踊る 『半七捕物帳』 青空文庫
松蔵のような悪い奴に魅こまれましたのも、やはり仏罰であろうかと思われます」 祥慶は数珠を爪繰りながら暫く瞑目した。
— 地蔵は踊る 『半七捕物帳』 青空文庫
仏に仕える者が、生臭なぞいただいたのでは仏罰が当たりましょう?
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
邪魔立て致すとは何を暴言申さるるか、霊地の庭先荒さば仏罰覿面に下り申すぞッ」「控えさっしゃい。
— 身延に現れた退屈男 『旗本退屈男 第六話』 青空文庫
作例 · 標準
お地蔵様にいたずらをした子供たちに、おばあちゃんは「仏罰が当たるよ」と厳しく叱った。
Illusions AI · gemini-3.1-pro-preview
彼は事業の失敗を、過去に寺の土地を不当に奪ったことへの仏罰だと信じ込んでいる。
Illusions AI · gemini-3.1-pro-preview
由緒ある仏像を盗んだ犯人が逃走中に事故に遭い、村人たちは口々に仏罰だと言い合った。
Illusions AI · gemini-3.1-pro-preview
ウィキペディア
仏罰(ぶつばち)とは、仏(如来)が悟った根本の真理に背いたために自然に蒙る(とされる)罰のこと。神罰との対比でよく誤解されているが、仏が罰を与えるのではない。ただし、これは仏教全体の解釈ではない(後述)。
出典: 仏罰 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0