窃々
窃々
名詞
標準
文例 · 用例
確に蕪村の声に相違ないので、慶作は不審しながら、入つて往くと、其辺ぢゆうに箒や塵掃がごた/\取り散らされて、師匠はひとりで窃々笑つてゐる。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
」 会計係が窃々笑ひながら答へると、中村氏は腑に落ちなささうな顔をして、小切手を裏返してみたり、透してみたりしてゐたが、暫くすると、「何うも困りますな、こんな物で戴いては。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
昼トンビの窃々だろう!
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
※々と湛えられた湖の岸には町の人達、老若男女が湖水を遥かに見渡しながら窃々話に余念がない。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
よしや戻らッしゃるにせい、ほんの窃々の内密沙汰ぢゃ。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
夜は書きものやら書見やらなし、十一時半頃就寝し、それより二人|窃々相話し、何やら分り申さず候えども、その声は二時過ぎまで聞え申し候。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫