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追い散らす

おいちらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
1
標準
to drive away
文例 · 用例
三次駈け寄って腕白共を追い散らす
山中貞雄 恋と十手と巾着切 青空文庫
自分が二派に分れてその一方が今まで味方だとばかり思っていた一方の自分をたちまち衣を奪って追い散らすのですから、そして新しく起った自分の中の敵が勝鬨を挙げるのですから、こんな苦々しい事はありません。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
師冬は上野に蜂起した敵共を追い散らすために、鎌倉を出発してゆく途中で、味方の多くは心変わりして同士撃ちが始まった。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
「あんまりあの辺で高話をして若い衆を追い散らすでねエと今朝総領が云うとりました」 と笑う。
若山牧水 みなかみ紀行 青空文庫
さっき、わしは阿弥陀様の後ろに、ちらッと動くものを見たので、さては、泥棒がこの暴風雨に乗じて賽銭を盗みに来たのだと知ったが、うっかりわめいては、先方がどんなことをするかも知れぬと思ったから、これは策略で追い散らすより外はないと考えたのだよ。
小酒井不木 死体蝋燭 青空文庫
まだ若者の知らなかった支那服の男、それに逞しい体格の黒眼鏡の男、虱をひねり潰していた昨日の男、それから大連から歩いて来たと云われる青年の四人が、それぞれ忙しく水を汲み込んだり、短刀を研いだり、子供を追い散らすために、怒鳴ったり喚めいたりしていた。
里村欣三 放浪の宿 青空文庫
彼はたえかねて追い散らすようにはね起きて、「僕は死にやしない、死にやしないぞ」と悪魔のように叫んだ。
金史良 天馬 青空文庫
夜の魔を追い散らすために米なども撒かれる騒がしさに夢の悲しさも紛らされてゆく大将であった。
横笛 源氏物語 青空文庫
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