財産上
ざいさんじょう
名詞
標準
文例 · 用例
そして国籍を持たない家族が、財産上にも生命上にも、日本の政府から保護を受け得ないことを考えた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
民法も改正され、一家のうちで戸主や長男にばかり認められていた特権も縮少され、婦人の財産上の権利、親としての権利も認められるようになりました。
— 宮本百合子 『婦人大会にお集りの皆様へ』 青空文庫
尤も私は之を結婚難の根本的解決とは思わない、大衆的失業がなくならねば、そして之と無関係ではないが、今日の「結婚」という社会制度の持っている財産上の関係が変革されなくては、要するにこの社会の経済的機構が根本的に変らなくては、結婚難の源泉は根だやし出来ぬ。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
元來法治國とは違ひ、人民の權力を明らかに認める事はないけれども、人民の地位と財産上の私權とは、貴族政治時代と大に趣を異にするやうになつた。
— 内藤湖南 『概括的唐宋時代觀』 青空文庫
あらゆる財産上の特権者らにたいする激しい憎悪のうちに、全身の力を費やしつくしていた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫