きかぬ気
きかぬき
形容動詞名詞
標準
unruly (e.g. of a child)
文例 · 用例
きかぬ気で敏捷だった。
— 黒島傳治 『まかないの棒』 青空文庫
きかぬ気の宰八、紅の鋏を押立て、「お前様もまた、馬鹿だの、仁右衛門だの、坊様だの、人大勢の時に、よく今夜来さしった。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
こんな宿にも盆栽の数鉢はある、鳳仙花、唐辛、蘭、万年草など、おしやべりの、きかぬ気の小娘の丹青だ、日本人はうれしいなと思ふ。
— 広島・尾道 『行乞記』 青空文庫
ご承知のやうに、アルテミスは月の女神で、額には青白い三日月が輝き、さうして敏捷できかぬ気で、一口で言へばアポロンをそのまま女にしたやうな神である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
ポローニヤスの娘として、恥ずかしからぬ智慧も、きかぬ気もございます。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
維幾も常陸介、子息為憲もきかぬ気の若者、官権実力共に有る男だ。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
監物は藩主の一族で三万石の領地を受けて、藩の家老格に取扱われている者であったが、至って片意地の強いきかぬ気の男であったから、村役人の家の怪異なども別に気に懸けなかったが、それでも心の何処かに一点のしみを残していた。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
きかぬ気らしい張りのある眼や、唇元や、背の高い、つんとした貴族的な態度までが、路子の言葉を裏づけているような気さえした。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
作例 · 標準
あの新人は、きかぬ気だが仕事はできる。
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彼女のきかぬ気な性格が、かえって魅力的に映ることもある。
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子供の頃はきかぬ気で、いつも親を困らせていたそうだ。
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