飯借
ままかり異読 ママカリ
名詞
標準
Japanese sardinella (Sardinella zunasi)
文例 · 用例
私の郷里の海で、秋口に捕れるものに、ままかりといふ小魚がある。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
名を訊くと、ままかりだといふ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
それによると、船に乗つて海に漁猟に出たものが、午飯時にこの小魚を焼いて食べると、そのうまさに自分の飯櫃を空つぽにした上、その近くにゐる僚船を呼びとめて、飯の残りを無心したので、いつのまにか「ままかり」といふ名で呼ばれるやうになつたといふのだ。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
然しながら、真宗の寺(京都の両本願寺)は、古来孤独な思想を暗示してきた寺院建築の様式をそのままかりて、世俗生活を肯定する自家の思想に応用しようとしているから、落着がなく、俗悪である。
— 坂口安吾 『日本文化私観』 青空文庫