筆線
ひっせん
名詞
標準
文例 · 用例
道化役者の鼻先を朱で塗り、そしてまた頬のあたりをすみと胡粉とで一、二筆線を入れたり前額のところへ赤と黄などを塗ったりして、それらが人の意表に出た何とも言いようのない扮装をしているのであって、すべてが象徴的なのであるから、写実的なこまごまとしたことはなくて、頗る簡単なものなのである。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
と一筆に横なぐりに刷いた筆線に、行成の骨法が、故意か、偶然か、さながらに現われたそれが、すばらしいのです。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫