探し
さがし
名詞
標準
文例 · 用例
たんぽぽの花を取ったり、茅花を抜いたり、又桑を摘みに山へつれられて行ってはシドミの花を分けて根についてある実を探したり、夢の様に面白かったことは、何十年という月日を過ぎても記憶に存している。
— 伊藤左千夫 『井戸』 青空文庫
少し歩き疲れた時は、どこでもベンチを探して腰をかける。
— 萩原朔太郎 『秋と漫歩』 青空文庫
即ち東京地図を懐中にして、本所深川の知らない町や、浅草、麻布、赤坂などの隠れた裏町を探して歩く。
— 萩原朔太郎 『秋と漫歩』 青空文庫
その若く悲しい武士たちは、何時、何處で、如何にして※り逢ふかも解らない仇敵を探して、あてもなく國國を彷徨ひ歩き、偶然の奇蹟を祈りながら、生涯を疲勞の旅に死んでしまふ。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
私は孤獨の椅子を探して、都會の街街を放浪して來た。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
どうせ私のやうな放浪者には、東京中を探したつて、大井町より好い所はありはしない。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
一方は宗教感的に、情感の線に触れる実在を求めているのに、一方は純粋に知的であり、観照的に明徹した真実を探している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
そこで吾人は、今述べたあらゆる一般の場合について、個々に共通する本質点を探してみよう。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫