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長梯

ちょうてい
名詞
1
標準
文例 · 用例
足軽と中間が長梯子をかけて、朝霜のまだ薄白く消え残っている大屋根にのぼって見ると、それはたしかに幼い女の児で、服装も見苦しくない。
広重と河獺 半七捕物帳 青空文庫
平屋作りではあるが、武家屋敷の大屋根は普通の町家よりも余っぽど高いのであるから、たとい長梯子を架けたとしても、三つや四つの幼い者が容易に這い上がれようとは思われない。
広重と河獺 半七捕物帳 青空文庫
かれは二人の中間をよんで、玄関の横手から再び長梯子をかけさせると、半七は身づくろいをしてすぐにするすると登って行って、大屋根の上に突っ立った。
広重と河獺 半七捕物帳 青空文庫
この両性の相闘ふ時に精神活きて長梯を登るの勇気あり、闘ふこと愈多くして愈激奮し、その最後に全く疲廃して万事を遺る、この時こそ、悪より善に転じ、善より悪に転ずるなれ、この疲廃して昏睡するが如き間に。
北村透谷 心機妙変を論ず 青空文庫
」 と私は思はず拳を振つて歓呼の叫びを挙げながら、高さ凡そ十余丈もあらうといふ長梯子を、実にもものの見事に滑るが如くに駆け降りたのである。
牧野信一 酒盗人 青空文庫
それ以来私は、R漁場の魚見櫓に奉職して、毎日毎日何回となく長梯子を登り降りしてゐた。
牧野信一 酒盗人 青空文庫
と、火消しの一群が火の粉を蹴って駆け来り、その中の一人が、長梯子を万年屋の大屋根の庇に掛けました。
猛火の中の私たち 幕末維新懐古談 青空文庫