千筋
せんすじ
名詞
標準
striped pattern (textiles, pottery)
文例 · 用例
熔岩の岩盤からは、白糸のようにさばかれた千筋のたき津瀬がたぎり落ちて、どれが道やら、わらじやら、ミヤマハンノキやら、無分別になった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
なお、縦縞のうちでは万筋、千筋の如く細密を極めたものや、子持縞、やたら縞のごとく筋の大小広狭にあまり変化の多いものは、平行線としての二元性が明瞭を欠くために「いき」の効果を十分に奏しない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
時としては彼の神経は千筋に分裂して、そのすべての末端がいら立って、とても落着いた心持になれなかったのではあるまいか。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
このまた万金丹の下廻と来た日には、ご存じの通り、千筋の単衣に小倉の帯、当節は時計を挟んでいます、脚絆、股引、これはもちろん、草鞋がけ、千草木綿の風呂敷包の角ばったのを首に結えて、桐油合羽を小さく畳んでこいつを真田紐で右の包につけるか、小弁慶の木綿の蝙蝠傘を一本、おきまりだね。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
ましてこの水上は、昨日孤家の婦人と水を浴びた処と思うと、気のせいかその女滝の中に絵のようなかの婦人の姿が歴々、と浮いて出ると巻込まれて、沈んだと思うとまた浮いて、千筋に乱るる水とともにその膚が粉に砕けて、花片が散込むような。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
夫人はハッと顔を上げて、手をつきざまに右視左瞻つつ、背に乱れた千筋の黒髪、解くべき術もないのであった。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
も一つ上が萬年橋、即ち小名木川、千筋萬筋の鰻が勢揃をしたやうに流れてゐます。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
水は瀬を造つて、水脚を千筋の綱に、さら/\と音するばかり、裝入るゝ如く川筋を上るのである。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
作例 · 標準
その生地は繊細な千筋模様で、エレガントな雰囲気を添えていた。
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陶芸家は花瓶に細かい千筋模様を施した。
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その壁紙は、目に心地よい控えめな千筋模様を特徴としていた。
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