幻辞.com

証悟

しょうご
名詞
1
標準
文例 · 用例
娘が証悟――まだあまり高くない――を得たのも即座である。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
阿難が真の証悟を得たのは、釈尊入寂後経典結集近くであるらしい。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
酒は私の公案だ、酒を解くことが、酒をほんたうに味ふことが、やがて私の証悟であり悟達である。
種田山頭火 一草庵日記 青空文庫
扨て其の本当の意志否定が如何にして為されるかといふに、先づ諸行無常とも言ふ可き厭世観の徹底が、快楽追及の無益なることを感得せしめ、諸法無我にも比す可き、汎神論的世界観の徹底が、我と云ひ彼といふ如き個体的生存の、単なる幻覚的迷妄に過ぎないことを、証悟さして呉れる。
超人の如く潔き没落を憧憬するニイチエの日本精神に就て ニイチエ雑観 青空文庫
次には、右の如き感得と証悟とは、必然に個体的生命の否定を意味する素食と、種族保存の否定を意味する貞潔と、利己心の否定を意味する清貧と、此の三種の戒律的実践へ導いて呉れる。
超人の如く潔き没落を憧憬するニイチエの日本精神に就て ニイチエ雑観 青空文庫
彼においては修行功夫によって実現せられる証悟は、動かし難い事実であった。
和辻哲郎 日本精神史研究 青空文庫
佛教であれ、儒教であれ、基督教であれ、回教であれ、道教であれ、乃至は自己が發見し、若くは證悟し、若くは認識肯定したる信條にせよ、凡そ眞實なり公明なり中正なりと信ずるところのものと、自己との間に相反無くして、一致有りと自覺したならば、人は此位勇氣の渾身に滿ち張ることは有るまい。
幸田露伴 努力論 青空文庫
それは自力を以つてのみ證悟すべき自性に止るか、若しくは念々に我等を救濟せむとする活動的意志であり、攝理であり、恩寵であり慈悲であるか――即身成佛か即身是佛か。
阿部次郎 三太郎の日記 第三 青空文庫