左道
さどう
名詞
標準
文例 · 用例
既にして猶子が左道を喜ばず、教ふべからずとして、江淮に追還す。
— 泉鏡花 『花間文字』 青空文庫
「お前が殺して左道へかえたものだろう」 朱は言った。
— 田中貢太郎 『陸判』 青空文庫
ここにいえる妖巫、英語でウィッチ、伊語でストレガ、女人殊に老女が、左道を修め鬼魅に事え、悪念を以て人畜を害する者で、中には世襲の妖巫輩出する部落も家族もある。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
得たり賢し善は急げと、術士得意の左道を以て自ら蛇に化けて一夜を后と偕に過ごし、同時に陣中にある王に蛇となって后に遇う夢を見せた。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
右は近いが左のほうが歩きやすいとか、右は平坦だが左道は清潔だとか何とか、たいがいのことには得失問題を起こす理由がある。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
造言の刑とか亂民の刑とか、若くは左道の辟とか稱して、すべて恢詭傾危の言を弄して、民心を蠱惑する者は、容赦なく國憲に處して居る。
— 桑原隲藏 『秦始皇帝』 青空文庫
此種の内省、此種の多涙が、自意識の耽溺、「自己肯定」の耽溺と共に人生の左道たることは云ふまでもない。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第一』 青空文庫
およそ左道に惑溺する者は、財を貪り、色を好み、福を僥倖に利し、分を職務に忘れ、外財を軽じ、義を重ずるの仁なく、内欲に克ち、身を脩るの行なく、生て肉身の奴隷となり、死して魔鬼の犠牲となる。
— 柏原孝章 『教門論疑問』 青空文庫