中背
ちゅうぜい
名詞
標準
average height
文例 · 用例
中背で、肥っていて、がっしりしている。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
絹セルの単衣、水色|縮緬の帯を背後に結んだ、中背の、見るから蒲柳の姿に似ないで、眉も眦もきりりとした、その癖|口許の愛くるしいのが、パナマの帽子を無造作に頂いて、絹の手巾の雪のような白いのを、泥に染めて、何か包んだものを提げている。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
もっとも奥さんは中背の痩せぎすな人で、顔の色は水のように蒼白かったが、風呂場などへ通っている様子をみるのに、別に病人というほどの弱った姿もみえなかった。
— 岡本綺堂 『河鹿』 青空文庫
それに較べると中背ではあるが異常に強壮な身体を持っている鼈四郎はあらゆる官能慾を貪るに堪えた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
夕方、恰好の好い中背の若い女の洋装姿が麻川氏の部屋から出て庭芝を踏んで帰るのを見かけた。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
麻は冷たい、さっくりとして膚にも着かず、肩肱は凜々しく武張ったが、中背で痩せたのが、薄ら寒そうな扮装、襟を引合わせているので物優しいのに、細面で色が白い。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
や、一人でない、銀杏返しの中背なのが、添並んでと見送つたのは、按摩さんの話にくツつけた幻覺で、無論唯一人、中背などゝいふよりは、すつとすらりと背が高い、そして、氣高く、姿に威がある。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
中背の撫で肩の上にラファエルのマリア像のような線の首筋をたて、首から続く浄らかな顎の線を細い唇が締めくくり、その唇が少し前へ突き出している。
— 岡本かの子 『かの女の朝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は中背で、どちらかというと目立たないタイプだった。
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彼女は中背だが、スタイルが良くモデルのように見える。
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一般的に、日本人の成人男性は中背の人が多い。
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