無定見
むていけん
形容動詞名詞
標準
lacking fixed principles
文例 · 用例
しかも無定見ではあるが近く彼等は解禁をなすであろう。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
予審判事、検事が、極端に被告の自供を強要するの悪習は、この調書に絶対の証拠力を附すと云ふ公判判事の無識、無定見から由来して居ると云つてもいゝ。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
そうしてこの無定見は、じつは、今日自然主義という名を口にするほとんどすべての人の無定見なのである。
— 石川啄木 『時代閉塞の現状』 青空文庫
彼等の中ッ腹は無知、無定見の辛棒無し……つまり無鉄砲の異名となった。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
心安立の友達が、鉛筆もまんざら悪くはないが、いつもあれでは余り無定見ぢやないかといふと、支配人は砂糖臭い大きな欠伸を一つした。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
これは、あなたの無定見な恋――盲目的な憧憬を意味するのぢやありません。
— 伊藤野枝 『書簡 大杉栄宛』 青空文庫
顕微鏡下に置かれた微生物と同様の無自覚、無定見のまま恍惚として、大勢に引かれながら大勢が行く。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
普通にいう世渡りの上手だというのは、ただ無主義で無定見で無思想で、流るるままに浮かんでゆくを称するのであるが、いやしくもいずれかの主義を抱いた者は、一時調子よいことがあっても、浮き沈みのあることは覚悟せねばならない。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
作例 · 標準
周囲の意見に流されてばかりの彼の無定見な態度は、周囲の信頼を損ねている。
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その場しのぎの無定見な政策を繰り返していては、国家の未来は危うい。
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批判を恐れて無定見な妥協を重ねた結果、プロジェクトの軸がブレてしまった。
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