達意
たつい
形容動詞名詞
標準
lucidity
文例 · 用例
松山中学時代には非常に綿密な教え方で逐字的解釈をされたそうであるが、自分らの場合には、それとは反対にむしろ達意を主とするやり方であった。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
文章が達意明快にも似ず、混雑した感じを招来するのは、苅り込み方が足りないからであろう。
— 国枝史郎 『日本探偵小説界寸評』 青空文庫
読者もしこの拙訳と同時にまた一戸君の書に採録された英訳や同君の達意の訳詩を参照されれば、より明らかに原詩の面影を髣髴させることを得られるであろうと思われるのである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
達意は達意でも、「大綱と」は、道歌に近いもの言ひである。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
万葉ぶりの歌として目ざゝれたものは、どうしても一度、かうした達意で、流暢で、平凡なやうな姿で以て、近代風な感情を出すと言ふ行き方から出直さねばならなかつたのである。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
義理人情を弁へ、達意に物を言ふ菊五郎である。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
家持は、長歌は、憶良程達意ではないが、概念風な処は幾分尠い。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
さう言ふ欠点はあるにしても、新古今の技巧が行きついた達意の姿を見せてゐる。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
作例 · 標準
彼の文章は達意で、専門外の私にも内容がすっと頭に入ってきた。
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複雑な情勢をこれほど達意にまとめ上げるとは、流石はベテラン記者だ。
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報告書には飾り立てた表現よりも、まず達意であることが求められる。
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