空中電気
くうちゅうでんき
名詞
標準
atmospheric electricity
文例 · 用例
ここで聴いたキービッツという若いプリバート・ドチェントの空中電気の講義は始め十人くらいの聴講者がだんだん減ってとうとう二、三人になってしまった、そのせいか数時間でおしまいになった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
『説文』に曰く電は陰陽の激曜するなりとはちと曖昧であるが、要するに陰陽の空中電気が相合する時に発する光である。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
雷電の現象は虎の皮の褌を着けた鬼の悪ふざけとして説明されたが、今日では空中電気と称する怪物の活動だと言われている。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫
空中電気というとわかったような顔をする人は多いがしかし雨滴の生成分裂によっていかに電気の分離蓄積が起こり、いかにして放電が起こるかは専門家にもまだよくはわからない。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫
又それにつれて、各地の交換手の癖や訛なぞは勿論、その局の交換手に対する訓練方針の欠点まで呑み込むと同時に、電線に感ずる各地の天候、アースの出工合、空中電気の有無まで通話の最中に感じられるようになった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
雷を空中電気の現象であるとする説と、ジユピターの怒りに帰する説とは絶対に両立しない。
— 平林初之輔 『文学の本質について(一)』 青空文庫
故障のもとは、一つは空中電気のためであり、他の一つは、ノルゲ号からさがつてゐるアンテナにはつた氷のためである。
— 豊島与志雄 『北極のアムンセン』 青空文庫
もし待望の三千万ボルトを越える超高圧の空中電気がこの塔に落ちたら、この研究所の大広間の天井につってある二つの大きな球形の放電間隙に、ぴちりと火花がとぶはずであった。
— 海野十三 『超人間X号』 青空文庫