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財利

ざいり
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかしその根本には甘味偏重の幼稚なる感じの如き財利偏重、貧乏大嫌いの幼稚なる考が強迫観念の如く附纏うている。
幸田露伴 貧富幸不幸 青空文庫
しかしもし商人が資本をおろし財利を謀るように、お佐代さんが労苦と忍耐とを夫に提供して、まだ報酬を得ぬうちに亡くなったのだと言うなら、わたくしは不敏にしてそれに同意することが出来ない。
森鴎外 安井夫人 青空文庫
当時|此の如く財利のために士籍を遁れようとする気風があったことは、渋江氏もまた親しくこれを験することを得た。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
目出た目出たが三つ重なった日だった故、長者大いに喜んで、舎利弗らに飯を供し、おわって舎利弗呪願していわく、今日良時好報を得、財利楽事一切集まる。
犬に関する伝説 十二支考 青空文庫
上に立つ者下に臨で利を爭ひ義を忘るゝ時は、下皆な之に倣ひ、人心忽ち財利に趨り、卑吝の情日々長じ、節義廉恥の志操を失ひ、父子兄弟の間も錢財を爭ひ、相ひ讐視するに至る也。
西郷隆盛 遺訓 青空文庫
今や財利はことごとくこれを兵備のために併呑せられ、人民の利益はもっとも忌むべき悪むべき外交政略ちょう妄想のためにこれを犠牲に供し、国光国栄の妄想を主として一般人民の真実なる利益を蹂躙せり。
徳富蘇峰 将来の日本 青空文庫
管仲曰く、『吾始め困む時、嘗て鮑叔と(八)賈し、財利を分つに多く自ら與ふ。
管晏列傳第二 國譯史記列傳 青空文庫
三七八 身寂、語寂、寂にして能く定を得、已に世の財利を吐きたる比丘は寂靜者と謂はる。
荻原雲來訳註 法句經 青空文庫