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行々子

ぎょうぎょうし
名詞
1
標準
reed warbler (esp. the great reed warbler, but also the black-browed reed warbler)
文例 · 用例
……此の巌は、一つ一つ、あの島のやうに――」 一|方は、ひしや/\とした、何処までも蘆原で、きよつ/\、きよつ/\、と蘆一むらづゝ、順に、ばら/\と、又飛々に、行々子が鳴きしきつた。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
それから、しばらくは、まばらにも蘆のある処には、皆行々子が鳴いて居た―― こゝに、蛙の鳴くやうに…… まだ、其の頃は、海ある方に雲の切れた、薄青い空があつた。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
園は、行々子の鳴く音におくられつゝ、蛙の声に迎へられたやうな気がした。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
唯、遠くに、行々子が鳴きしきつて、こゝに蛙がすだく――其の間を、わあーとつないで、屋根も門も見えないで、あの、遅桜の山のうらあたり、学校の生徒の、一斉に読本の音読を合はす声。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
よしきり(よし原すゞめ、行々子)は、麥の蒼空の雲雀より、野趣横溢して親しみがある。
泉鏡太郎 木菟俗見 青空文庫
加賀の大野、根生の濱を歩行いた時は、川口の洲の至る所、蘆一むらさへあれば、行々子の聲が渦を立てた、蜷の居る渚に寄れば、さら/\と袖ずれの、あしのもとに、幾十羽ともない、くわらくわいち、くわらくわいち、ちよツ、ちよツで。
泉鏡太郎 木菟俗見 青空文庫
どこか近郊へ出たら、と近まはりで尋ねても、湯屋も床屋も、釣の話で、行々子などは對手にしない。
泉鏡太郎 木菟俗見 青空文庫
鹹涸川堰の下の葦むらに行々子鳴きて鳰はお堀に水路舟行二十日、再び沖端に帰りて、人々と共に楽しむと柳河まで小舟に棹さしのぼる。
北原白秋 夢殿 青空文庫