泯
泯
名詞
標準
文例 · 用例
百年 当に成る有るべし、泯滅 寧ぞ欽むに足らんや。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
世に在る正学先生の如くにして、豈後無く祠無くして泯然として滅せんや。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
永楽亭楡木川の崩を記する、鬼母の一剣を受くとなし、又|野史を引いて、永楽帝|楡木川に至る、野獣の突至するに遇い、之を搏す、攫されてたゞ半躯を剰すのみ、※して而して匠を殺す、其迹を泯滅する所以なりと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
魯勝は天文學的知識の有つた人で、自分の生命を賭けて其學問上の自説を主張したと云はれて居り、其の注した部分は墨子の書の中でも今猶ほ甚だ讀み難き部分であるから、其の泯びたことは惜むべきであるが是非が無い。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
猪を邦訳の絵本にイノシシと訓ませ居るが、それでは烏斯蔵国の高太公の女婿となって三十人前の食物を平らげたり、三年間妻を密室に閉じ籠めて行ない続けたり、渡天の途中しばしば女事で失敗したり、殊にはこの書の末段に、仏勅して汝懶惰にして色情いまだ泯びざれども浄壇使者と為すべし、汝|原食腸寛大にして大食を求む。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
六魄離ると雖も、一霊未だ泯びず、燈前月下、五百年歓喜の寃家に逢い、世上民間、千万人風流の話本をなす。
— 田中貢太郎 『牡丹燈記』 青空文庫
符女は、伏して念う、某、青年にして世を棄て、白昼|隣なし、六魄離ると雖も、一霊|未だ泯びず、燃前月下、五百年歓喜の寃家に逢い、世上民間、千|万人風流の話本をなす。
— 田中貢太郎 『牡丹燈籠 牡丹燈記』 青空文庫
且つ夫れ兇器の横威、人倫を泯し、天地を冥うする事久し。
— 北村透谷 『「平和」発行之辞』 青空文庫