留守宅
るすたく
名詞
標準
house where the family is out
文例 · 用例
E君に青山の小宮君の留守宅の様子を見に行ってもらった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
これはことしのお正月にK君と二人で、共に紋服を着て、井伏さんのお留守宅(作家井伏鱒二氏は、軍報道班員としてその前年の晩秋、南方に派遣せられたり)へ御年始にあがって、ちょうどI君も国民服を着て御年始に来ていましたが、その時、I君が私たち二人を庭先に立たせて撮影した物です。
— 太宰治 『小さいアルバム』 青空文庫
或る友人から「服役中は留守宅の世話|云々」という手紙をもらい、その「服役」という言葉が、懲役にでも服しているような陰惨な感じがして、これは「服務中」の間違いではなかろうかと思って、ひとに尋ねてみたが、やはりそれは「服役」というのが正しい言い習わしになっていると聞かされ、うんざりした事がある。
— 太宰治 『未帰還の友に』 青空文庫
東京の留守宅の半面図を描くことも、日本からヱジプトまで来た私の足跡を地図に描くことも出来た。
— 岡本かの子 『星』 青空文庫
私は立ち上つて町の郵便局へ行き、葉書を一枚買つて、東京の留守宅へ短いたよりを認めた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
いよいよ帰ることにきめて、バスの発着所のベンチに腰をおろし、十分くらゐ休んでまた立ち上り、ぶらぶらその辺を歩いて、それぢやあ、もういちど、たけの留守宅の前まで行つて、ひと知れず今生のいとま乞ひでもして来ようと苦笑しながら、金物屋の前まで行き、ふと見ると、入口の南京錠がはづれてゐる。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
這ッて歩いて十年たてば旅行いたし候と留守宅へ札を残すような行脚の樹もある。
— 幸田露伴 『ねじくり博士』 青空文庫
しばらくして、その兵隊さんの留守宅の奥さんからも、もったいない言葉の手紙が来る。
— ――ひそひそ聞える。なんだか聞える。 『鴎』 青空文庫
作例 · 標準
空き巣は、電気がついていない留守宅を狙って犯行に及んだようだ。
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お盆休みで留守宅が多いため、町内会で夜回りのパトロールを強化している。
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郵便受けに新聞が溜まっているのを見て、この家が留守宅だとすぐにわかった。
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