あれ程
あれほど
副詞名詞-の形容詞
標準
to that extent
文例 · 用例
單にフイクジヨン作りの手腕の巧さなどと云ふよりも、とに角あれ程の面白さを持つた相當の長さの作品を續々産み出すルブランはよつぽど好い頭の持主であるに違ひない。
— 南部修太郎 『探偵小説の魅力』 青空文庫
あれ程の大家の娘が、あられもない賭博なんどとは……ちと受取り悪いが……」「ところが間違い御座いませんので……元来あの蔵元屋と申しまするは、蔵元町と申しまして町の名前にもなっておりまする位で、土蔵の数も七戸前。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
あれ程の容色にべらべらしたものでも着せて見たいが親の人情だ。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
鴎外や芥川龍之介などどのようにしてあれ程多読出来たのか、どのようにして読書の時間をつくったのか、そしてどのようにして読んだものを巧く身につけたのか、その秘法があれば教えて貰いたいと思うくらいである。
— 織田作之助 『僕の読書法』 青空文庫
そして何時の間にか、今しがたまであれ程派手で威勢のよかったのに引きかえ、後姿ながらひどく元気を失い如何にも悲しげな恰好に首や肩をまるまるとすぼめているのであった。
— 渡辺温 『嘘』 青空文庫
それであれ程の頁で済んで居るから低徊趣味のないのも無理はない。
— 夏目漱石 『高浜虚子著『鶏頭』序』 青空文庫
ことに前者に於て、ある男とある女の性的関係の階級等差が、あれ程細かく書いてありながら、些とも卑猥な心持を起させずに、ただ精緻な観察其物として、他をぐいぐい引き付けて行く処などは、何うしても旨いと云わなければなりません。
— 夏目漱石 『木下杢太郎著『唐草表紙』序』 青空文庫
著者はあれ程性格が書いてあれば沢山ぢやないかと云ふかも知れないが、余の云ふ性格は要吉の特色を指すのである。
— 夏目漱石 『『煤煙』の序』 青空文庫
作例 · 標準
あれだけの努力をすれば成功するはずだ。
あれだけの資金があれば十分だ。
あれだけの経験を積めば一人前になる。
あれだけの人手があれば完成できる。