十死一生
じっしいっしょう
名詞
標準
narrow escape from the jaws of death
文例 · 用例
何はあれ関勝蔵の一隊を境にして、前の諸隊は一揆勢に向い、後の三与は政宗に備えながら、そして全軍が木村父子救援の為に佐沼の城を志して、差当りは高清水の敵城を屠らんと進行したのは稀有な陣法で、氏郷|雄毅深沈とは云え、十死一生、危きこと一髪を以て千鈞を繋ぐものである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
若輩の宗茂は、歴々満座の中に面目をほどこして我陣屋へ帰ると、宗徒の面々を呼び集めて、十死一生の働きすべく覚悟を定めた。
— 菊池寛 『碧蹄館の戦』 青空文庫
十死一生、これが、剣道の奥儀じゃ」「よく心得ております」「場所は?
— 直木三十五 『三人の相馬大作』 青空文庫
八郎太が、やがて、この宝燈の中へ消え去るべき自分だとも思ったり――或いは、もう一度この土の上で、同じように合掌して、歓喜に祈る自分の姿を想像したり――十死一生の勝負だとは信じていたが、自分の死ぬということが、少しも恐ろしくなく、胸を打つ程の想像も湧いて来なかった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
濡れまいとするから、押合いになるが、十死一生と観ずれば、夕立何物ぞ」 そう叫んだ途端、格子が開いた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
そして、この方面の包囲を蹴ちらし、利家を迎え入れて、今や、十死一生のうちに、われ生きたり――と手を握りあう人々のうれし涙に、そこの孤城は、かえって一瞬、ひそまり返っているふうだった。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
あの遭難事故から生還したのは、まさに十死一生の生還だった。
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彼は、数々の危険な任務を乗り越えてきたが、その度に十死一生の状況に直面していた。
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「危なかったよ、本当に。あれは十死一生だった。」と、彼は震える声で語った。
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標準
there being barely a chance of escaping death
作例 · 標準
その作戦は、成功の確率は十死一生と言われるほど低かった。
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彼は、医者も匙を投げた状態から奇跡的に回復したが、それはまさに十死一生の状況であった。
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「あの時、助かったのは奇跡だよ。ほとんど十死一生だったんだから。」
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