アイロニカル
アイロニカル
形容動詞
標準
ironical
文例 · 用例
此處には唯、露西亞の一賤民の愛すべき性情と、明治四十三年五月下旬の某日、私が東京市内の電車に於て目撃した一事件とを、アイロニカルな興味を以て書き列べて見たまでである。
— 石川啄木 『我が最近の興味』 青空文庫
加うるに椿岳の生涯は江戸の末李より明治の初期に渡って新旧文化の渦動に触れている故、その一代記は最もアイロニカルな時代の文化史的及び社会的側面を語っておる。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
」アイロニカルの声である。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
」「いいや」といよいよアイロニカルに、紅毛人はいいつづけた。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
が、考えようによっては自暴自棄的な、アイロニカルな意味でいつまでも予審に繋いで置いて呉れと云ったのかも知れぬ。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
鉄縁の鼻眼鏡の後には、不相変小さな眼が、柔らかな光をたたえながら、アイロニカルな微笑を浮べている。
— 芥川龍之介 『西郷隆盛』 青空文庫
だから彼の悲劇は痛ましくもアイロニカルであって、人は無意識な裏切者、高い精神を持ちながらのお追従者、自分自身の張ったクモの巣に落ち込んで身を藻掻く鋭い知性などからは、目をそむけたくなるのである。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
(断わっておくが、これはアイロニカルな小説だけれども、滑稽に書いてあるわけではない。
— 江戸川乱歩 『探偵小説の「謎」』 青空文庫
作例 · 標準
これはアイロニカルの例句です。