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太棹

ふとざお
名詞
1
標準
shamisen with a thick neck
文例 · 用例
三 文楽の義太夫を聞きながら気のついたことは、あの太夫の声の音色が義太夫の太棹の三味線の音色とぴったり適合していることである、ピアノ伴奏では困るのである。
寺田寅彦 雑記帳より(1) 青空文庫
そのなかに鳴きしきる虫の音よ、匂高き空気の迅き顫動、太棹と、鋭き拍子木、ああああわが凡の官能は盲ひんとして静かに光る。
北原白秋 東京景物詩及其他 青空文庫
新人よ、汝の意の趣くままに、汝の心境の移りゆくままに、ある時は新しい戯曲に、小説に、パントマイムに、秋の日のはかないロマンツアに、太棹に、匈牙利古曲に、ピアノソロに、或は菅絃楽の高き調にゆき、銀笛を吹き、道化た面して弄玩品の鉄琴をもうちたたけ。
北原白秋 桐の花とカステラ 青空文庫
と、はっきりと大きくは唸ったものの、すぐとその後から、ゴウゴウゴウと何処かの無電がしっきりなく邪魔をしかけて、それからの義太夫も太棹も聴いてる方で頭を鑢でこすられるようで苦しかった。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
新人よ、汝の意の趣くままに、汝の心境の移りゆくままに、ある時は新しい戯曲に、小説に、パントマイムに、秋の日のはかないロマンツアに、太棹に、匈牙利古曲に、ピアノソロに、或は管絃楽の高き調にゆき、銀笛を吹き、道化た面して弄玩品の鉄琴をもうちたたけ。
北原白秋 桐の花 青空文庫
傷は、背中をぐさりとやられた突き傷が一カ所、凶器は匕首、手慣れの三味にひと語りかたっているところをでも不意にうしろから襲われたらしく、二三春は撥もろともに太棹をしっかりとかかえたまま、前のめりにのめっているのでした。
幽霊水 右門捕物帖 青空文庫
そして太棹の調子を合しながら、骨つぽい顔を歪めて一くさり『酒屋』を語つた。
初出未詳 茶話 青空文庫
「来ましたよ、さつき太棹の弾き語りをして帰つた女があつたぢやありませんか。
初出未詳 茶話 青空文庫
作例 · 標準
津軽三味線は太棹を使って演奏されるため、非常に力強く迫力のある音色が出る。
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祖父の遺品を整理していたら、立派な象牙の撥と太棹の三味線が出てきた。
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彼女は細棹から太棹に持ち替えて、よりダイナミックな曲の練習を始めた。
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